だから インビテイション4
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R2
理由
戦う
だから
叫び
鳴け
ルーク
咎と罰
甘い罪

「久しぶりだね」 「……用件は何ですか」  客に対して見せる笑みはなく、そこにあるのは無表情。 勇樹は父のパートナーであった、神孝弘と玄関先で顔を突き合わせていた。その右目は光を放たず、鈍く濁っている。  彼は母に何か用事があったらしく、自宅を訪問したのだが生憎、彼女はこの時不在であった。 「……こうして会うのは、六年ぶりか」 「俺は覚えていませんよ。六才の時の事なんて」  本当に覚えていないのかどうか、孝弘には見分けがつかない。わかるのは、彼が自分と口を聞きたくなさそうだという事だけ。 「それで、母に用ですか? 母は今、職場ですけど」 「……ああ」  そう言って、孝弘は、勇樹の後ろに見える居間を観察する。  六年前から変わらぬタンス、擦り切れた絨毯、穴の空いたカーテン……  生活が苦しいのは、一目でわかる。  だからこそ、孝弘はこうして月に一度、一線を退いてからも、百万を超える仕送りを続けているが……  それでも、この有り様……焼け石に水とはこの事。七億という借金の額は、大き過ぎる。 「母に用があるんでしたら、職場に行って下さい。こっちに帰ってくるのは、八時過ぎですよ」  孝弘は、そうか、とだけ言うとすまなさそうに背を向け、扉を閉めた。  閉められた扉を、勇樹は睨み続ける。  欲しかったのは、お金じゃない。  別に、貧しい生活でも良かった。  自分が欲しかったのは……!  その考えにいらつき、勇樹を舌打ちした。