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「栗山、行ったぞ!」
「言われなくてもわかっているっ!」
朱実の背後に回りこもうとする共鳴体を阻んだのは、双剣を構える誠二。素早く胴を薙ぎ、そのまま離脱。距離を置いた誠二に注意を逸らした所に、勇樹が容赦なく銃弾を浴びせる。動きを止めた所を、とどめをさすため香が『重力制御ブーツ』で共鳴体の急所である電磁核を蹴り砕く。
朱実の威勢の良い掛け声は、しかし前方から突進してくる共鳴体を、『グリンガム』で三体まとめて破砕したのに掻き消された。
床を抉る轟音が鳴り止むと、
〔チーム戦レベル・三十、クリア率百%、合格〕
「よし!」
「やりましたね!」
朱実と香が会心の笑みを閃かせ、空いている手を叩き合う。それから、仏頂面の誠二に向き合った。
「誠二、ナイスアシスト!」
「やっぱり、栗山さんがいるのといないのとではかなり違います」
「……僕の手に掛かれば、こんなのは楽勝だ」
鼻を鳴らし、そっぽを向く誠二も頬がやや赤い。
「でも……たった三日でレベルが五も上がったんですね」
感慨深げに呟く香。
チーム戦レベル三十をクリア出来ているのは、七つのグループの内、実にたった二つ。しかも、自分達はまだ余力がある。
戦い方が、この三日で安定してきた。朱実がパニックを起こさぬよう、誠二が彼女の背後を我慢強く守るようになったのが最大の変化だ。
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